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長谷川穂積のスポーツ選手としての格

亀田VS内藤を見ずに、長谷川の試合のみチェックしているのですが、長谷川は本当につええ。

スポーツを20年程度しか見ていない若輩者だけれど、長谷川は本当にスポーツ選手として過小評価されている。
この20年のスポーツ選手としては、イチロー・中田英寿が最も偉大な選手だと個人的に考えているのだけれど、長谷川は二人に並ぶぐらい凄い選手として現時点で認識されてもおかしくは無い。
そんな選手が亀田に遠く及ばない視聴率しか取れないのは悲しすぎる。

イチローも中田も、海外へ行ったからこそ名声を得た。
長谷川が仮に両者に並びたいという野心を持っているのなら、是非海外で勝負するべきだと思う。

テーマ : 気になったニュース
ジャンル : ニュース

高慢と偏見 (下) 感想

高慢と偏見〈下〉 (岩波文庫)高慢と偏見〈下〉 (岩波文庫)
(1994/07)
ジェーン オースティン

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読み終えた。
古典小説は面白いなー。
ため息がでるぐらい面白い。

これほど面白い小説を21歳で書いた人がいるとは、ちょっと信じがたく、嫉みと自分の無能さを思い出させるためなんだか、がっかりし体から力が抜ける。
この小説、高慢と偏見はごくごく狭いテーマの中で完結している。
「結婚」。それも少数の個人的な結婚についての小説だ。それ以外何もこの小説の中には存在しない。

翻訳で読んでいるから、確かなことは分からないけれどそれほど語彙が豊富なわけでもないし、言い回しにすぐれるわけでもない。
だけれど、本当に面白い。
ジェーンオースティンの面白さは、恐らく、さくらももこあたりに近いんじゃないだろうか。
人間観察をしっかりしているがゆえに、個人のちょっとした特徴を的確に残酷に捉えている。
残酷に書いているという点では、主人公の母親の俗物さが最大のものだろう。拝金主義で権威にひれ伏し、選り好みが激しい気分屋。説得力があるキャラで本作で一番の役者。

物語の丁度半ばで、ミッドポイント最大の転換点を周到に仕掛けてあり、構成も整っている。
娯楽小説としては、大変まとまりが良い秀作。

不満点は特にないけれど、前述の通り本作は個人的な結婚にまつわる話についてしか書かれていない。
それ以外を求めて小説を探しているなら、この作品はお勧めしない。



テーマを広げることより絞ることのほうがたいてい難しい。

テーマ : 書評
ジャンル : 小説・文学

高慢と偏見 (上) 感想

高慢と偏見〈上〉 (岩波文庫)高慢と偏見〈上〉 (岩波文庫)
(1994/07)
ジェーン オースティン

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世間ではFF13が一本道で話題になっているようですが、相変わらず本を読んでいます。
寒い。

さてさて、ジェーン・オースティンなんて、200年前のしかも女性の小説家ですよ。
もう三十も近いおいらが読んでもおもしろいわけ、おもしろいわけ、おも・・おもしれーーーーーーーー。

うーん、何だこの面白さ。

以下wikipediaによるあらすじ
18世紀イギリス、女性が自立できる職業はほとんどなく、良い結婚相手を見付けることが女性の幸せとされた。相続財産や持参金が少ない女性が良い結婚相手を見付けることは難しく、結婚できなければ生涯、一族の居候のオールドミスとして過ごさなければならないため、結婚は現代よりずっと切実な問題だった。

物語は田舎町ロンボーン (Longbourn) に独身の資産家ビングリーがやって来た所から始まる。ベネット家の次女エリザベスとビングリーの友人ダーシーが誤解と偏見に邪魔され、葛藤しながらも惹かれあう様子を軸に、それぞれの結婚等を巡っててんやわんやの大騒動を繰り広げる人々の姿を皮肉をこめて描きだしている。




翻訳自体は岩波以外の本のほうがいいみたいですが、翻訳だめでもおもしれーわ。
読者が面白いと思う部分だけ見事に切り取ってあり、描写はあまり精緻じゃない。
だから物語の展開が異常に早くて、読書というより漫画に近いスピード感やダイナミズムがある。

あまり女性が書いた小説って読んだことないし、それほど面白いと思ったことは今までなかったんだけど、ジェーン・オースティンは別格ですな、正直。
平凡な舞台を選んでいるから無難な書き方かと思えるけれど、割と包み隠さずばっさばっさ、文章でキャラクターをぶった切っていくような小説です。

まだ(上)しか読み終えていないので、(下)読み終えてからまた書きます。
いやー、これは凄い。お勧めだ。

テーマ : 書評
ジャンル : 小説・文学

サミング・アップ 感想

サミング・アップ (岩波文庫)サミング・アップ (岩波文庫)
(2007/02)
モーム

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イギリスの作家を立て続けに読む。
良書といえる。訳も前半部は素晴らしい。後半の哲学や宗教、善などについての部分はやや退屈で冗長に感じたけれど、全体として苦痛なく読み進めることが出来た。

本書は、サミングアップという名の通りモームという20世紀前半のイギリスで活躍した作家が人間、人生、言葉、哲学などに対しての考えを要約したもの。

全体にとても落ち着いた調子で、高揚感はないけれど謙虚で素朴な語り口は心地良い。
挑戦的な言葉は少ないけど、かといって非凡ではない。

個人的に特に気に入った部分を二つ挙げたい。

劇場というものが、映画に取って代わられていく様に対してのモームの考察は非常に納得させられる部分が多かった。
かなり辛辣ではあるんだけれど、率直に劇場が映画に敗れ去っていく理由を述べている。
モームの主張を大雑把にいえばこんなかんじだ。
映画も劇も客の知性は大したことないやつが大勢見ているだけで、結局は新鮮さだけが常に問題とされる。
モームの考えでは、劇はむしろ古くからの韻なんかの味わい深さなんかが映画では表現できない部分だ。けれど新しさを求めてる大衆には古臭い韻なんて受け入られないという予想はあたり、やや古いスタイルを取り入れた新作は大衆には受けいられなかった。それで見切りをつけ、劇の世界から足を洗った。


もう一つは、細かい部分なのだけれど、リアリズムについて述べた箇所。
以下引用:
芸術家がリアリズムに大きな価値を与えたことはめったになかったことに気づく。芸術家は自然を形式的な装飾として用いたのであり、直接自然を写したのは、時々想像力のためか自然からあまりに遊離して自然回帰が必要に感じられた場合だけであった。絵画と彫刻の世界では、現実に肉薄するのは常にその流派の衰退を表わすものであったとさえ主張できるのかもしれないのだ。
絵画と彫刻をゲームに、現実(又はリアリズム)を3Dに置き換えれば、現在のゲームに関しての状況にぴったりあてはまる。
ゲームの世界では、3Dによって現実に近づけるのはゲームの本質から離れることになる。
横井軍平の発言でもなんらおかしくはない。


ドストエフスキーを唯一取り上げたところが、カラマーゾフのゾシマ長老のくだりが脱線として優れているという主張だったり、激しさはないのだけれど本当に楽しく読めた。
落ち着いたおじいさんの書いた本だけに、年をとってる人の方が楽しめるかもしれません。

テーマ : 書評
ジャンル : 小説・文学

オリバー・ツイスト (下) 感想

オリバー・ツイスト〈下〉 (角川文庫)オリバー・ツイスト〈下〉 (角川文庫)
(2006/01)
チャールズ ディケンズ

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上に続いての感想。

若かりし頃のディケンズの作品であるだけに、コパフィールド、大いなる遺産と比べると完成度が低い。
物足りなく感じた点を書いてみよう。



主人公のキャラクター造形がやっぱり駄目だ。
ディケンズは全体的に脇役のキャラクターの魅力が命な作家だと三作共に思えた。
脇役が魅力的過ぎたせいか、話のクライマックス、下の後半部分は主人公の出番がまともにないというひどい有様。
読者がそれだけ、ディケンズの脇役を読みたがったんだろうけれども、主役があまりに空気過ぎる。
勧善懲悪な調子が強く、やや一本やり。
コパフィールド、大いなる遺産と比べるとかなり落ちる作品と思う。


良かった点は細部に尽きる。
ユーモアを作る能力、比喩の冴えは凄い。
脇役、特に悪役を個性的に描く力は本当に高い。


総評
読むなら、大いなる遺産、コパフィールドがお薦め。
オリバー・ツイストは、ディケンズの本当に凄い部分が見え隠れはするけれど、名作とするにはやや物足りない作品だった。日本人にとってはテーマが馴染みにくいという部分があるのはわかるけれど、それを差し引いても出来は晩年の名作に及ばないという感想。

テーマ : 書評
ジャンル : 小説・文学

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好きなもの ゲーム、漫画、音楽、小説、日本、南米、ロシア、戦争、明治維新、戦国時代

夢念

Author:夢念
よつばは、むてきだ。

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