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「ユーゴスラヴィア現代史」 柴宜宏著 感想


ユーゴスラヴィア現代史 (岩波新書)ユーゴスラヴィア現代史 (岩波新書)
(1996/05)
柴 宜弘

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最近は もっぱら中規模の国の現代史をよく読んでいます
その中では自分で思うところが他の本と比べ多かったので
久しぶりにすこしばかり書いてみたい

ユーゴスラヴィアという国は二度崩壊している
一度目はナチスドイツによって1940年代に
二度目はアメリカによって1990年代に

戦争や紛争となると焦点はもっぱら宗教にあつまりがちだけれども
本書では宗教的対立が戦争の主要因とは見ていない

二度とも一部の民族が外部の大国に依存し引き入れる事により
ユーゴスラヴィアは文字通り解体された


第二次世界大戦で日本が敗北したのも同様に
ドイツに依存しすぎたせいかもしれない
そして今はアメリカに依存して再び危機に見舞われている


社会主義や自治といった問題も非常に興味深い

2010年現在の日本にとって人事と思えないような
示唆に富む良書です
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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

好戦の共和国アメリカ 油井 大三郎著 感想

好戦の共和国アメリカ―戦争の記憶をたどる (岩波新書)好戦の共和国アメリカ―戦争の記憶をたどる (岩波新書)
(2008/09)
油井 大三郎

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アメリカの軍事の歴史を整理した本
公平な視点で思想的に偏ることがないと私には思えたので
好ましく価値ある内容になっている
以下本書を読みながら自分が勝手に妄想したことです

西進
アメリカの歴史は非人道的な活動を伴いながらもひたすら西へ
進み続ける歴史でもあった
軍隊の性格は時代によって変わるが西へ進むという習慣は
ずっと変わっていないし今でも変わっていない

軍事力の目的と性格
アメリカにとって軍というのは西方へのフロンティアを開拓するための
ツルハシのようなものかもしれない
ヨーロッパのような階級社会に陥らない為に
アメリカという国は移民を受け入れそれらを西へ送り込む
そして成功し続けた
20世紀半ばに中国に食い止められるまでは

フロンティアの喪失
そしてフロンティアを失い
今アメリカもここ日本もも階級社会の到来の重たい予感が蔓延している
次のフロンティアが何処にあるのかが気になる
宇宙なのか人の心の中なのか

軍事というものはフロンティアを開拓する事こそが
本質的な存在意義なのだと思う
現在本来の軍人の役割を担うべきは科学者なのかもしれない

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ジャンル : 本・雑誌

「インカ帝国探検記」 増田義郎著 感想

インカ帝国探検記―ある文化の滅亡の歴史 (中公文庫BIBLIO)インカ帝国探検記―ある文化の滅亡の歴史 (中公文庫BIBLIO)
(2001/08)
増田 義郎

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日本語にした時の卑猥さに定評のあるインカ帝国
本作は狙ったのか終盤のタイトルの羅列のインパクトがすげー

秘められた谷間
マンコの反乱
クスコ包囲戦
マンコの死

この偶然に動じない人はいないのでは

一人の登場人物に深く入り込むこともなく
距離をとりながら文献を参考に確実な情報を積み重ねる

スペインの無鉄砲な勇気とインカの素朴さは天秤に掛けられ
測られぬまま必然の歴史のみが語られる

マチュピチュへ行きたくなる一冊

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ジャンル : 本・雑誌

「物語 ラテン・アメリカの歴史」 増田義郎著 感想

物語ラテン・アメリカの歴史―未来の大陸 (中公新書)物語ラテン・アメリカの歴史―未来の大陸 (中公新書)
(1998/09)
増田 義郎

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個人的には大発見
何を発見したかといえば才能ある著者増田義郎さんです

人それぞれ好みの文章というものがあると思うが
私には増田義郎さんほどぴったりと美しく整った文章を
あまり読んだ覚えがない

本作は駆け足ではあるが偶然の連続の産物である
ラテンアメリカの歴史という手強い相手を
読者の興味を惹くような切り口で的確に
次々と紡いでいくという内容です

平均的な日本人のラテンアメリカの知識は
非常にお粗末なものだと思うので
歴史やラテンアメリカに興味のある方は
この上なく入門に適した本かも
 
まぁー なんだかんだ言って増田義郎さんの文章に
完全にノックアウトされた感じすなぁ
司馬遼太郎の文章を更に洗練したような感じで
冗長でなく欠点の小さい本当に美しい文章だとおもいます
その上 内容も充実している
文句のつけられない一冊

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ジャンル : 本・雑誌

「奇想小説集」 山田風太郎著 感想

奇想小説集 (講談社文庫)奇想小説集 (講談社文庫)
(2004/09)
山田 風太郎

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山田風太郎という作家の評価は難しい
俗な作風で大衆的な人気を保持しつつも独特の鋭い視点を持つので
私は山田風太郎を水木しげると近い存在だと勝手に決めている


エロや業(ごう)と向き合い続けた短編小説であるが
何より山田風太郎のアイデアの豊富さが素晴らしい

山田風太郎が青年期に敗戦を経験した時の社会への怒りや不信感
性を触媒としてゲロを吐くように負の遺産をぶちまけ続けている

荒んだ何かをぶちまけたい人には価値ある一冊かもしれません

テーマ : 読書感想
ジャンル : 本・雑誌

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好きなもの ゲーム、漫画、音楽、小説、日本、南米、ロシア、戦争、明治維新、戦国時代

夢念

Author:夢念
よつばは、むてきだ。

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