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西尾維新の成功と失敗

戯曲と小説の違い、それは過剰さにあるという考察をエントリーで述べたのだけれど、それを踏まえて西尾維新という小説家を考察したい。


西尾維新の成功と失敗
成功とは言うまでもなく化物語、失敗はめだかボックスのことだ。

前者は西尾維新原作で最近アニメ化された。
後者は西尾維新原作で最近漫画化された。

成功と失敗は大きな差が有るのだけれど作品の印象はそれほど違わない。
成功の是非はアニメと漫画の性質の違いと言い切っていいだろう。
西尾維新はアニメには向いているけれど漫画には向いていない。

西尾維新の作品はまず、キャラの魅力ありきだ。過剰な性格をもった特異なキャラクターの魅力で全てを打開していく姿勢。
アニメの場合、その過剰なキャラクターはアニメーションと声優によって補強され成立する。
しかし漫画の場合は、字だけでは過剰さが演出しきれず、面白くならない。文章の過剰さに絵が釣り合わず不自然な印象しか残らず退屈。


司馬遼太郎の賛否
西尾維新と司馬遼太郎は本質的に非常に似通っていると思う。
人物の個性を中心に書くという物語の構成が完全に同じだから。
西尾維新も司馬遼太郎も小説家として高く評価するのはかなり違和感がある。

両者は正統な小説家ではないという印象の理由。
登場人物の緻密な内面描写やよく練られたプロットは少ない。
世界に対して多大な影響を与える、個性的だが奥行きを感じさせない人物たちは妙に小物なかんじ。

結局のところ、西尾維新も司馬遼太郎も小説家というよりは小説という劇場の中での戯曲家という評価が妥当だろう。

僕は両者とも好きだけど、西尾維新を小説家として評価したくないアンチのかたがたの気持ちも正直すげーわかる。小説家ぽくないからなあ。

テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

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好きなもの ゲーム、漫画、音楽、小説、日本、南米、ロシア、戦争、明治維新、戦国時代

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Author:夢念
よつばは、むてきだ。

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