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デイヴィッド・コパフィールド 1巻

デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (新潮文庫)デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (新潮文庫)
(1989/03)
チャールズ ディケンズ

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ディケンズ文句なしに面白い。
新潮文庫、中野好夫訳で読んでいるのだけれど、大いなる遺産と比べてめちゃくちゃ訳の質が高く読みやすい。

あらすじ
『デイヴィッド・コパフィールド』(David Copperfield)は、ディケンズの長編小説。1849 - 50年、雑誌に月刊分載。

デイヴィッドは幼少期に辛酸を嘗めるが、大伯母に助けられ作家として成功する。個性豊かな人物が数多く登場し、また前半部は自伝的要素が強い。
wikipediaより

エンターテイメント性の強い大衆小説といっていいだろう。
週刊少年ジャンプの持っている空気に非常に近いように思う。
勿論、ディケンズは大人が読んでこそ面白い部分が大いにあり単純に少年向けと言い切ることもできないが。

1巻を読み終えた現時点で、この小説のもっている素晴らしい点は二つあるように思う。
文章でユーモアを表現することがめちゃくちゃうまい。手のこんだ笑いを随所に作り、飽きさせないつくりになっていて、その技量は凄い。
もう一つは、読者の印象に残るキャラをがんがん登場させて、そして去っていく。
出ては消えてのテンポが非常に良い。

人物造形の中でも特に気に入った3名をあげるなら、
いつも骸骨の絵を描いて不幸の慰めにしているトラドルズ少年
どうみてもうつ病、常にネガティヴな発言を連発するガミッジ
支離滅裂で、完成しない自叙伝づくりと凧揚げで気晴らしするミスタ・ディック

日本人の書いた、こういう類の小説はないのだろうか。
ユーモアに優れる日本の小説というと我輩は猫であるぐらいしか、乏しい読書経験からは思いつかない。

弱者やはみだした人間に対してのユーモアを籠めた優しい作者の眼差しが感じられる名作。
続きがたのしみだー。

テーマ : 書評
ジャンル : 小説・文学

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非公開コメント

文句なしの作家

また、面白い記事に引かれました。コメント失礼します。

私が尊敬する読書家さんも、ディケンズは他の作家と
ベクトルが違うくらい、文句なしに一番と言ってました。
クリスマス・カロルしか読んだことがなかったので、
ディケンズの魅力はどこなんだろう??と思っていましたけど、

なぁるほど、少年ジャンプですね!!
すごいよマサルさんの時代です!(聞いてない)

私も中野さんの訳は好きです。
新潮のロミオとジュリエットを読んで以来、好きになりました。
なれなれしいコメントですね。すいません。それでは、また。

No title

褒めていただきありがとうございます。
僕自身馴れ馴れしい人間なので、酷い中傷や暴言でない限りどんなコメントでも歓迎です。

ディケンズを褒める読書家さんが近くに居られるとはうらやましいです。僕の中では一番かどうかは現時点で不明ですが、今まで最も心酔させられたドストエフスキーの長編に匹敵するぐらい今現在面白く読めています。

ディケンズの小説を日本の少年漫画に置換するなら、鳥山明の存在が一番ディケンズに近いように思います。
その点はエントリーでまた詳しく書いていこうかなと思います。
また気兼ねせず何かあればコメントしてください。
こちらもあればまた書きます! ではでは。
プロフィール
好きなもの ゲーム、漫画、音楽、小説、日本、南米、ロシア、戦争、明治維新、戦国時代

夢念

Author:夢念
よつばは、むてきだ。

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