FC2ブログ

オリバー・ツイスト (下) 感想

オリバー・ツイスト〈下〉 (角川文庫)オリバー・ツイスト〈下〉 (角川文庫)
(2006/01)
チャールズ ディケンズ

商品詳細を見る


上に続いての感想。

若かりし頃のディケンズの作品であるだけに、コパフィールド、大いなる遺産と比べると完成度が低い。
物足りなく感じた点を書いてみよう。



主人公のキャラクター造形がやっぱり駄目だ。
ディケンズは全体的に脇役のキャラクターの魅力が命な作家だと三作共に思えた。
脇役が魅力的過ぎたせいか、話のクライマックス、下の後半部分は主人公の出番がまともにないというひどい有様。
読者がそれだけ、ディケンズの脇役を読みたがったんだろうけれども、主役があまりに空気過ぎる。
勧善懲悪な調子が強く、やや一本やり。
コパフィールド、大いなる遺産と比べるとかなり落ちる作品と思う。


良かった点は細部に尽きる。
ユーモアを作る能力、比喩の冴えは凄い。
脇役、特に悪役を個性的に描く力は本当に高い。


総評
読むなら、大いなる遺産、コパフィールドがお薦め。
オリバー・ツイストは、ディケンズの本当に凄い部分が見え隠れはするけれど、名作とするにはやや物足りない作品だった。日本人にとってはテーマが馴染みにくいという部分があるのはわかるけれど、それを差し引いても出来は晩年の名作に及ばないという感想。

テーマ : 書評
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール
好きなもの ゲーム、漫画、音楽、小説、日本、南米、ロシア、戦争、明治維新、戦国時代

夢念

Author:夢念
よつばは、むてきだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード