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高慢と偏見 (下) 感想

高慢と偏見〈下〉 (岩波文庫)高慢と偏見〈下〉 (岩波文庫)
(1994/07)
ジェーン オースティン

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読み終えた。
古典小説は面白いなー。
ため息がでるぐらい面白い。

これほど面白い小説を21歳で書いた人がいるとは、ちょっと信じがたく、嫉みと自分の無能さを思い出させるためなんだか、がっかりし体から力が抜ける。
この小説、高慢と偏見はごくごく狭いテーマの中で完結している。
「結婚」。それも少数の個人的な結婚についての小説だ。それ以外何もこの小説の中には存在しない。

翻訳で読んでいるから、確かなことは分からないけれどそれほど語彙が豊富なわけでもないし、言い回しにすぐれるわけでもない。
だけれど、本当に面白い。
ジェーンオースティンの面白さは、恐らく、さくらももこあたりに近いんじゃないだろうか。
人間観察をしっかりしているがゆえに、個人のちょっとした特徴を的確に残酷に捉えている。
残酷に書いているという点では、主人公の母親の俗物さが最大のものだろう。拝金主義で権威にひれ伏し、選り好みが激しい気分屋。説得力があるキャラで本作で一番の役者。

物語の丁度半ばで、ミッドポイント最大の転換点を周到に仕掛けてあり、構成も整っている。
娯楽小説としては、大変まとまりが良い秀作。

不満点は特にないけれど、前述の通り本作は個人的な結婚にまつわる話についてしか書かれていない。
それ以外を求めて小説を探しているなら、この作品はお勧めしない。



テーマを広げることより絞ることのほうがたいてい難しい。

テーマ : 書評
ジャンル : 小説・文学

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Author:夢念
よつばは、むてきだ。

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