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1984年 感想

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
(2009/07/18)
ジョージ・オーウェル

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復帰します
久々の更新もどくしょかんそうぶんでござる


村上春樹の1Q84の元ネタになる作品です

第二次世界大戦という未曾有の人災の爪痕がはっきりと残る1948年に書かれた作品だということを強く意識させられる内容
かなり えぐい
えなり かずき

戦争の残酷さが小説の内容に色濃く反映されていて
心を休ませたり楽しませたりする為に読む作品ではない
吹き荒れる暴力と理不尽さの嵐 第二次世界大戦の凄まじさが偲ばれる内容です


そして一つ私的な長年の謎がこの本を読んだことにより思いもよらず解けることになりました
ドストエフスキーの大審問官がやたら持ち上げられている理由の一つは間違いなくオーウェルが原因だったのだ

ネタバレになりそうなのでかなりぼかして書きます
ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟という作品内の大審問官を明らかに意識した問答を
本作品中の最大の山場で展開しています
2+2=5
radioheadの曲の由来はここからきていたのか


大変な力作で重要な作品であることはどれだけでも書ける気がするし
この本を読むことでいわゆるリテラシーなるものも身につくかもしれない
だけれどもいまいち好きにはなれないし小説を読んで楽しくはなかった
イギリスやアメリカ人のエリートの自負がウザったく感じる部分も若干あるし
それをありがたがれるのは団塊~団塊Jrまでで
氷河期に生きるオイラにゃそれだけでちょっといやなかんじなんだよな
なんかさ

作品内に
「ブロールの中に希望がある」という
くだりがあるのだけれどもこれもものすごく違和感があるんだよな
そもそもブロールっていう枠をエリートが勝手に決めて
ブロールって呼んでいるだけで
なんか白人至上主義ではないけれど
白人おしつけがましさみたいなのが溢れすぎている気はする

だから黄色人種の俺がこれ読んで違和感なく受け入れたらそれはそれで変だ

楽しむことを目的に本書を手にとることはお勧めしないが
第二次世界大戦の後の不細工で痛々しい社会の空気を味わうにはもってこいの作品

テーマ : 読書
ジャンル : 小説・文学

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No title

こんにちは。いつもご訪問ありがとうございます^^

復帰されたのですね。読書感想や考察など楽しく拝読させていただいてます。

今回の『1984年』、夢念さんの感想で読みたいような読みたくないような気持ちになりました。笑
興味があるのは『カラマーゾフの兄弟』の大審問官を意識した問答ですね。
夢念さんのように深く読みきれていないですが、私の好きな作品の一つですし、宗教と政治の関係って興味深いです。

今の気分的にえぐい内容に耐えられるのか不安ですが、気分を待っても、今日はえぐいのが読みたい!!とかいう日が来るとも思えないですし・・・笑。
次に本屋さんに行った時のチェック欄に入れてみます^^

レディオヘッドの『2+2=5』は村上春樹からの影響とどこかで読んだような・・・。でも間接的には繋がってますね。

生意気言ってすみません。
また遊びに来ます^^☆

No title

感想あざーっす

ブログ拝見させていただいてます

カラマーゾフの兄弟は本当に面白い小説ですごい好きなので
大審問官のオマージュを凄腕の小説家の文章で読むというのは無論めちゃ楽しいわけですが
未読の人にはいまいちだろうなーという気もしたんで素直に喜べないところもあったのです

20世紀の小説よりそれ以前の小説のほうが優れていると感じるのは前提される知識が少ない気がしていて
知識を必要とする娯楽というのはそもそも駄目なんじゃないかというきがしているのです

この10年ほどの日本の娯楽で最も高く評価している任天堂やらよつばと!は
知識を必要とせず楽しめるという点で際立っており
だからこそ成功していると思うので
娯楽の基本の一つは知識を必要としないことだという気がするのです
端的にいえばわかりやすいものしか娯楽としては通用しない

文学は違うじゃないかとか言われるかもしれませんが
村上春樹はわかりやすく書きつつ面白く書くことができるからこそ売れていると思うので
どんなものだって楽しむ人間が変わらない以上
わかりやすさ とっつきやすさというものは空気みたいに必要な物だと思います

結論をいえば一九八四年は小説好きにはお勧めできるけれど
いろいろと知識が要求される小説なので楽しいかどうかは
小説をある程度読んだ経験があり第二次世界大戦に対しての
造詣の深さに依存するよーなきがしておりやす

こんな適当な文章ですが良ければまた読んでください
ではでは

No title

念の字間違えて書いてしまいましたが
本人です
すいません
プロフィール
好きなもの ゲーム、漫画、音楽、小説、日本、南米、ロシア、戦争、明治維新、戦国時代

夢念

Author:夢念
よつばは、むてきだ。

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