FC2ブログ

アンナ・カレーニナ 4  感想 総評

アンナ・カレーニナ〈4〉 (光文社古典新訳文庫)アンナ・カレーニナ〈4〉 (光文社古典新訳文庫)
(2008/11/11)
レフ・ニコラエヴィチ トルストイ

商品詳細を見る


非常にクセの強い小説でこれほどいい意味で
上から目線な小説も無いだろうなというのが第一の感想

8部からなる構成を自分なりに解説すると
アンナと堕落 リョーヴィンと農業という二つの軸があり
相互に薄い関係しかなかった両者を
7部8部でキリスト教から見下ろし比較することにより完結される
というキリスト教的 上から目線な小説


僕はアルゼンチンに3ヶ月弱過ごしたことがあり
アルゼンチンもカトリックの多い非常にキリスト教を感じさせる土地だったのですが
ラテン人の考える至高の美しさに対する考察をいくらか持ちました
アルゼンチンの母親の多くは無論貧しく 子供は男女問わず腕白で
社会保障は貧弱で本当に苦労しながら子育てをしていました
そして苦労に苦労を重ねる母親たちの頑張りというのは本当に際立っている
ラテンの国で生活していて一番美しい構図というのは
ありきたりかもしれませんが母親と息子 マリアとキリストというテーマ
それこそが生活を成り立たせている現実に心打たれました


僕の8部に対する評価はアルゼンチンでの生活があるからこそ
甘くなってしまうし評価したい気持ちがある
キリストやイスラムの国で一番美しい構図というのは
そこにしかないし 日本にはそういうニュアンスはない

日本は昔からいい意味で男女平等がある程度成立しているというか
母親の家庭で果たす役割を神聖視してないから
模範的な家庭という存在がなかったと思うんだよな
特に明治以前の江戸時代においては 家庭での役割なんて
めちゃくちゃ流動的だったと思うし


話がそれたけれどキリスト教の枠に留まった作品であるという
事実はやはり大きな問題でキリスト教に全く興味のない人が
アンナ・カレーニナを読んだとしても何も面白くはないと思う
(ちなみに僕はキリスト教徒ではないが聖書はざっと読んだことはある程度)
そして小説をかなり読み慣れた人でないと整理しながら追うことが大変な
小説であるという点も大きな障害である

私的には楽しめたけれど多くの人に勧めることのできる小説ではない
19世紀ロシア・キリスト教・農業・女性の描写 そういった知識必須の
手強い重厚なリア充トルストイの小説でした

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール
好きなもの ゲーム、漫画、音楽、小説、日本、南米、ロシア、戦争、明治維新、戦国時代

夢念

Author:夢念
よつばは、むてきだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード