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カフカ著 『審判』 感想

審判―カフカ・コレクション (白水uブックス)審判―カフカ・コレクション (白水uブックス)
(2006/05)
フランツ カフカ

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カフカは「城」と「変身」を読んだことがあり
共に読む価値のある小説だという感想は持つものの
病的で難解な味わいを手放しで褒めたくないという
愛憎半ばの評価をくだしていました

そして本作は自分自身が変化していることもあるだろうけれど
カフカ作品の中では今までで一番面白く読めたかもしれません

テーマは重たく20世紀小説の先鞭をつけた傑作であり
時代を切り開くオーラが随所に感じられる作品です

威圧的な父親の存在というものがカフカを論じるときに
良く提出されますが本作はその影響を特に感じました
どのような手続きでも意思疎通出来ない司法の存在は
カフカに取っての父親の比喩という部分はある

村上春樹がカフカを好きなのが少し分かる
彼も理解を示さない父親に反発しているような内容が
割りと小説にはっきり出ているので

父親と司法をうまく重ねあわせてほぼ完璧な
閉塞と息苦しさを表現しているのは素晴らしい


年寄りと司法が我が世の春を迎えている
今の日本でこそ読まれる価値のある一冊かもしれません

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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好きなもの ゲーム、漫画、音楽、小説、日本、南米、ロシア、戦争、明治維新、戦国時代

夢念

Author:夢念
よつばは、むてきだ。

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