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予告された殺人の記録 感想

予告された殺人の記録 (新潮文庫)予告された殺人の記録 (新潮文庫)
(1997/11)
G. ガルシア=マルケス

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ガルシア=マルケスという個性
個性という言葉について考えさせられる一冊
ガルシア・マルケスという作家の持つ個性は
本作品に充満しており
大衆受けする独特な体臭が充ち満ちている

よく練られた中編で構成も素晴らしいが
どの断片を取り出してもマルケスらしい
文体と間合い、緊張感が読み取ることが出来る
その特異な匂いはマルケスの作品にしかないものだ


マルケスの持つ魔術性について
微かで確かな世間並みの登場人物の個性を描き出す
彼の筆の巧みさに異論を挟む人は少ないだろう
秀逸で微小なユーモアを叩き台にした文体は
収束されることなく発散しばらばらになり
宇宙を漂うような特異な小説空間になる

派手な曲芸や遊びが溢れているのにどこか寂しい


本作の魅力について
マルケス本人が最高作として本作を上げているようだ
私はマルケスを万人受けする作家だとは考えていないので
本作を誰にでも薦めれる作品だとは思わない
難解に考えすぎる必要もないが簡単に読める作品でもない

小説という媒体で異次元空間に読者を吹っ飛ばす
というのがマルケスのやり口ならば
本作はもっとも丁寧に綿密に慎重に
作られた小説という宇宙ロケットのようなものかも

風変わりな小説を読むのがが好きな方にオススメな一冊です

テーマ : 読書感想
ジャンル : 本・雑誌

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好きなもの ゲーム、漫画、音楽、小説、日本、南米、ロシア、戦争、明治維新、戦国時代

夢念

Author:夢念
よつばは、むてきだ。

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